Skip to main content

119番 声が出せない急患「受話器たたいて答えて」 東京消防庁ナイスプレー

これぞプロ!

119番 声が出せない急患「受話器たたいて答えて」 東京消防庁ナイスプレー

機転を利かせセーフ 東京都内のアパートで突然、脳梗塞(こうそく)を発症し、声がでなくなった男性(57)から119番通報を受けた東京消防庁の職員(39)が、機転を利かせてアパートを割り出して、男性を救出した。男性の命をつないだのは、モールス信号ならぬ、受話器をたたく「トン、トン、トン」という音だった。東京消防庁には救急車を求める119番通報が1日約1900件あるが、職員は「無言の叫び」を聞き逃さなかった。

 一一九番を受信する総合指令室に男性から通報があったのは十三日午後七時二十分過ぎ。「救急…」と、かすかな声が聞こえたが、荒い息とともに、まもなく言葉が途絶えた。 固定電話だと、発信元を逆探知して救助に向かえるが、男性の通報は携帯電話。「これは緊急事態だ」と察知した職員は「合っていれば、受話器をたたいて」と男性に呼びかけて二十三区名を順に読み上げたところ、十三番目の練馬区で「トン、トン」と応答があった。職員はこの手順で町名や番地、アパートの部屋番号までを特定し、救急車を向かわせた。 駆け付けた救急隊員が、玄関先で携帯を握ったまま倒れていた男性を発見。男性は一命を取り留めた。

 京都市では平成十二年、脳梗塞で倒れた男性が二十回も一一九番通報したのに、意識が混濁し声を出せなかったことから、消防局が「いたずら電話」と判断。男性を二日間放置した。男性はその後、慰謝料を求める訴えを起こし、京都地裁が「いたずらを前提とした消防局の対応は不法行為にあたる」と、市に慰謝料の支払いを命じた。

 東京消防庁によると、救急車を求める一一九番通報は昨年一年間で七十万二千三百件。一日あたり約千九百件の計算になる。火災を知らせる一一九番通報やいたずらもあり、総合指令室は忙しいが、同庁は「通報者のかすかな異変にとことんまで確認するよう指導しているのが功を奏した」としている。

Comments

Popular posts from this blog

<悪質リフォーム>年金夫婦は上客 元営業マン、その手口は

 「狙うのは年金生活の夫婦」「『ご苦労さま』と言う人は契約を取りやすい」――。昨年まで約3年間、大手リフォーム会社の営業担当だった男性(38)が毎日新聞の取材に応じた。男性はシステムバスの販売を担当。近隣での工事を装い、欠陥がなくてもあるように指摘するなど消費者心理につけ込む手口や、マニュアル作成、演技指導を行うなど会社側の「社員教育」の実態などを赤裸々に語った。【須山勉】  ■近くで工事  営業マンは工事監督の服装で、近隣で工事をしているように装い、割り当て地域の各戸を回る。「この先の工事で、前の道をウチの車が何度か行き来するかもしれませんので」と明るく元気にあいさつする。  この際「分かりました」という人より「ご苦労さま」と応じる人の方が話が進む。帰り際に「あ、そうだ。おうちの横から出ている水を止めておかないとダメですよ」などと話しかけると「どこ?」と聞き返す確率が高いからだ。こうした問題点の指摘を、業界では「投げかけ」と呼ぶ。  ■演技力がすべて  古い家の風呂だと、外側の基礎部分に水のシミがあることが珍しくない。営業マンは「ここだ。かなり染みちゃってるな」と驚いてみせる。ひざをつき、顔を近づけるなどして心配しているように振る舞う。  「どこ?」と言われたら、自分の影でも何でも色づいている所を指して「こんなになっている」。「どうすればいいかしら?」と問い返す人も少なくない。これで家に入るきっかけができる。  ■役割分担  風呂場に案内されたら、排水口のふたを開けるなどし「他の業者に見せると壊さないといけない」と持ちかけ、「原因調査」のために自社の「専門家」を勧める。実際は「つなぎ」と呼ぶ別の営業マンが訪問し、ハンマーでたたくなどし「水が回ってますね」などと“診断”。風呂はダメと思いこませる。  この際も「近くで工事しているから、今なら安い」と言うのは忘れない。「いくら?」と来れば、後は「クローザー」と言われる契約担当者が登場する。  ■マニュアル  営業トークはマニュアルでほぼ統一され、上司による「演技指導」もあった。ただ、マニュアルは手口を変えていくため、頻繁に更新される。最高の客は年金生活の夫婦暮らし。経済的余裕があるからだ。営業所での朝礼で、営業マンは一人ずつ大声で「今日は絶対『年金AB(年金暮らしの夫婦のこと)』両面アポにこだわります」と誓わされていた

ピアノマンは“芝居” ドイツ人が告白と英紙

ピアノマンは“芝居” ドイツ人が告白と英紙  謎の「ピアノマン」として話題になり、22日にドイツ人と報じられた男性(AP=共同)  【ロンドン22日共同】22日付の英大衆紙デーリー・ミラーは、英国の海岸で4月に保護され、謎の「ピアノマン」として世界的に話題になった男性について、医師らを「かついでいた」と報じた。報道が事実ならこれまでの男性の振る舞いは芝居だったことになる。男性は最近、医師らに自分がドイツ人であることを打ち明け、ドイツに帰ったという。  男性が入院していた病院関係者の話として伝えた。当初はプロ級と伝えられたピアノの腕前も実際は同じキーを繰り返したたくぐらいで、男性もそれほどうまくないことを認めたという。  同紙によると、保護されてから無言を通してきた男性は今月19日、看護婦に「今日は話してくれるの」と問い掛けられると「イエス」と答え、病院関係者を驚かせた。(共同通信) コメント: 誰だよ!プロ級とかぬかしたのは?この程度でも場合によっちゃあ簡単に人はだませるんですね。

「ママはスパイ」、元CIA工作員の息子が正体ばらす

 [ヒューストン 29日 ロイター] 米政府高官により身元を漏えいされた米中央情報局(CIA)元工作員のバレリー・プレームさんは、今度は自分の息子に正体をばらされてしまった。  ウィルソン元駐ガボン米大使とその妻プレームさんが29日、間もなく6歳になる双子の息子を連れてこっそりと休暇先に向かおうとしていたところ、息子の1人が「僕のパパは有名で、ママは秘密スパイなんだ」と周囲に宣言した。  休暇先に向かう空港内で短いインタビューを受けたウィルソン元大使は、現在の捜査状況がどうなっているか知らないとし、特別検察官とは2度話しただけで、9月下旬が最後だと述べた。  プレームさんはインタビューを受けず、息子らとともに離れた場所に立って待っていた。  元大使はCIAを退職したプレームさんについて、CIAでの仕事を満喫し、今後はより多くの時間を子供たちと共に過ごせるだろうと述べた。 コメント: これまるでホームコメディ映画みたいですね。