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「アフリカ人の見分け無理」他人旅券で相次ぎ出国図る

「アフリカ人の見分け無理」他人旅券で相次ぎ出国図る

 関西空港で昨年末、「アフリカ黒人の顔は、顔写真と少しぐらい違っても、アジア人には見分けはつかない」と、アフリカ諸国の不法滞在者が堂々と素顔で他人になりすまし、相次いで出国しようとして摘発されていたことが11日、大阪入国管理局関空支局の調べでわかった。

 いずれも長期間、国内で不法就労したうえ、比較的顔つきが似た別人の正規旅券を用意していた。同支局はアフリカからの不法就労を専門にあっせんするブローカーが存在し、出国方法をそそのかしたとみて割り出しを進めている。

 同支局が昨年10月末から12月末にかけ、出入国管理法違反(不法残留)容疑で退去強制処分にしたのは、ウガンダ、ガーナ、ナイジェリア、タンザニアの男女7人。アフリカ諸国の外国人が関空で集中的に摘発されたのは初めて。

 調べでは、7人は関空の出国審査場で、日本に在留許可期間内に滞在している、それぞれの国の別人の旅券を提示。旅券の顔写真との違いや年齢差などから不正が発覚した。7人は当初、審査官に対し「私の旅券だ」などと言い張っていたが、顔の違いを追及されて別人であることを認めた。

 いずれも日本で就労しようと、短期滞在用(90日間)のビザを取得して入国。中古車の販売員や土木作業員などをして働いたといい、約9年間、不法残留していたケースもあった。

 これまでの「なりすまし」の手口は、カツラやヒゲなどで変装したり、偽の出入国証印を押した偽造旅券を使ったりするのが主流。

 7人は「顔写真と少しぐらい違っても、アジア人の審査官には見破れないと言われた」などと口をそろえ、旅券は「譲り受けた」と供述したものの、こうした手口での出国を勧めたとみられるブローカーについては黙り込んだという。

 不正に使われた旅券の正規所有者は、国内にいるとみられるものの、ほとんどの所在は不明のままだ。

 法務省入国管理局によると、2003年のアフリカ諸国からの短期滞在入国者は1万1253人で増加傾向にあるという。

 人間の顔の違いに詳しい上野吉一・京都大助教授(比較認知行動学)の話「顔の見方は文化の違いと関係している。一般の日本人は、韓国など同じアジア系だと顔全体で見て人を区別できるが、見慣れない黒人の特徴的な顔の部分に目がいってしまうと、見分けられないかもしれない。ただ、常に外国人と接している審査官にとっては簡単なことだ」

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